四旬節第一週 十字架を背負られた主
マルコ書8:31-38
2022年度もコロナ禍の中で四旬節を迎えられます。
この本文とマルコ書9:1節、マタイ16:21-28,
ルカ9:22-27節と平行しています。
マルコ8:29節でペトロの信仰告白に続き、31節では
主イエスご自身が受難を受けることを予告した。
32-33節「しかも、そのことをはっきりとお話しになった。すると、ペトロはイエスをわきへお連れして、いさめ始めた。イエスは振り返って、弟子たちを見ながら、 ペトロを叱って言われた。「サタン、引き下がれ。あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている。」
その後、主イエスはキリストの弟子として追求すべき十字架の道に対してイエスの教訓を語りました。
8:34-9:1節「それから、群衆を弟子たちと共に呼び寄せて言われた。「わたしの後に従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。 自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのため、また福音のために命を失う者は、それを救うのである。人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を 失ったら、何の得があろうか。
自分の命を買い戻すのに、どんな代価を支払えようか。
神に背いたこの罪深い時代に、わたしとわたしの言葉を恥じる者は、人の子もまた、父の栄光に輝いて聖なる天使たちと共に来るときに、その者を恥じる。」
また、イエスは言われた。「はっきり言っておく。ここに一緒にいる人々の中には、神の国が力にあふれて現れるのを見るまでは、決して死なない者がいる。」
本文を通してペトロが思っているメシヤ観とイエス様が語られるメシヤ観は大きな差があることが分かります。
ペトロがイエス様がこの地上での神の国を建設し、この世での報酬を期待したのです。だから素晴らしい信仰告白を
したにも関わらず、主イエスに怒られました。
31節「それからイエスは、人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日の後に復活することになっている、と弟子たちに教え始められた。」