スミルナ教会に送る手紙
ヨハネ黙示録2:8-11
スミルナはエフェソから55Km離れている場所です。
9節「「わたしは、あなたの苦難や貧しさを知っている。だが、本当はあなたは豊かなのだ。自分はユダヤ人であると言う者どもが、あなたを非難していることを、わたしは知っている。実は、彼らはユダヤ人ではなく、サタンの集いに属している者どもである。」ここで「苦難」と言う言葉は主イエスを信じることによって受ける苦難のことです。そして、「貧しさ」というものも同じであります。信仰を守るために妥協せず、生きるから当然貧しくなるのです。スミルナと言う都市は産業が発達していた町でした。ですから商人組合がありまして、そこに会員として加入しないと商売が出来なく状況でした。その当時のローマ皇帝は自分が神であると、だがら国民に拝むように法を定め、強制的拝むようにしたのです。ですから組合に入ると毎年全組合員が参列に行くのです。
しかし、スミルナ教会の信者たちはそれを拒否しましたので貧しくなりました。今日もエジプトでもこのような差別があるようです。そのような厳しい状況の中で信仰生活をしているスミルナ教会に主イエスは「わたしは知っている。」と慰めてくださいました。
そして現実は貧しいですが、主イエスは「本当はあなたは豊かなのだ」と慰めたのです。ヘブライ10:32節「
あなたがたは、光に照らされた後、苦しい大きな戦いによく耐えた初めのころのことを、思い出してください。」その当時のスミルナ教会の信者たちはローマ皇帝に参列を拒否することで財産を奪われ、監禁され、牢屋に入れられるような事件が沢山ありました。そのような状況のなかでもスミルナ教会の信者たちは忍耐を持ち、信仰を守りました。9節「自分はユダヤ人であると言う者どもが、あなたを非難していることを、わたしは知っている。実は、彼らはユダヤ人ではなく、サタンの集いに属している者どもである」それも主イエスは知っているということです。