神様が語られた
ゼカリヤ書1:7-13
B.C.536年、第1次バビロン捕囚帰還民によって始まった神殿再建工事は、サマリヤをはじめとする近隣諸国の妨害ですぐに中断されてしまった。そして、神殿再建工事がすぐに再開されず、約16年間も放置されていたのは、様々な外的要因もあったが、より根本的には当時のユダヤ人の信仰の怠慢と無関心によるものだった。これに対し、ゼカリヤ預言者は預言者ハガイに続き、イスラエルの民の霊的な無関心に目を覚まし、神殿再建を完成させるための御言葉の宣布に先頭に立った。
しかし、本書は、神様の臨在の象徴的な場所である神殿の完成とともに、諸外国に対する審判と栄光のメシヤ王国の到来を通じた先民の永遠の救いに関するメッセージを与え、民にメシヤ王国の到来に備えて聖なる生活を送るように促し、さらに諸外国の迫害による現在の苦難を乗り越える勇気と、将来実現されるメシヤ王国への希望を与えようとする動機で記録された。そのような状況の中でゼカリヤに示された幻の内容である。
本文8-9節「「その夜、わたしは見た。ひとりの人が赤毛の馬に乗って、谷底のミルトスの林の中に立っているではないか。その後ろには、赤毛の馬、栗毛の馬、白い馬がいた。わたしが、『わが主よ、これは何ですか』と尋ねると、ひとりの御使いがわたしに語りかけ、『それが何なのか、教えよう』と言った。」ここで、赤い馬、紫色の馬、白い馬という言葉はすべて複数形である。赤い馬に乗った人の後ろに、たくさんの紫色の馬、白い馬がたくさん立っているということです。その幻を見て、ゼカリヤは質問をします。天使の答えが11節「彼らはミルトスの林の中に立っている主の御使いに向かって答えた。『わたしたちは地上を巡回して来ました。地上の人々はすべて安らかに暮らしています。』この多くの軍隊が世界を駆け巡ったということで、当時はペルシャの時代である。12節「それに答えて、主の御使いは言った。『万軍の主よ、いつまでエルサレムとユダの町々を憐れんでくださらないのですか。あなたの怒りは七十年も続いています。』
この時間、神様の声を聞きましょう。