創立90周年記念礼拝
「救い主は後ろにおられるのかも」
ヨハネ20章11~18節
皆さん、神さまはどこにおられると思いますか? 方向で言うと、前なのか後ろなのか、右なのか左なのか、上なのか下なのか‥‥。
聖書では、神さまは天におられると表現されている
箇所が多いので神さまは上におられると考えるで
しょう。けれども、今日の聖書箇所では、復活した
イエスさまはマリアの後ろにおられました。前だけを向いていたら見えません。振り向かなければ見えないのです。人生は“前向きに!”とよく言われますが、私たちが本当の意味で前向きに生きられるのは、
自分の後ろに立っていて見守り、生かし、愛してくださる方を信頼する信仰と安心があって初めて、できることなのではないでしょうか。
人生は後を振り返った時、自分が歩いて来た足跡が
見えます。そこには喜びや楽しみだけではなく、
苦しみ悲しみの後が見えます。けれども、そこに、
イエスさまが共に歩んで導き支えてくださったことが、神さまに愛されてきたことが信じられるなら幸いです。自分の命は生かされ、愛されてあると気づくことができるなら幸いです。マリアは、弟子たちのところに行って「わたしは主を見ました」(18節)と告げましたが、主を見るとは、復活したイエスさまに
出会うとは、そういうことなのです。