2024年12月 29日 テサロニケ(第一)5:18

武庫川教会 0 65

ここまで来たのも

テサロニケ(第一)5:18

 

いよいよ2024年度の最後の礼拝となりました。

この時間は「これまで来たのも」というタイトルで恵みを分かち合いたいと思います。

最後の主日を迎え、神様に捧げたい賛美は、「これまでのこと、主の大いなる恵み、主の大いなる恵み」という讃美歌301章の賛美です。過ぎ去った一年を振り返るのも良いですが、もっと重要なことは、神様の恵みに感謝し、賛美することです。振り返ってみると、すべてのことが神様の恵みでした。

時間という言葉に対するギリシャ語の単語が二つあります。

一つは「クロノス」という言葉で、流れる時間を指します。年月日時で太陽が昇り、太陽が沈み、機械的に流れる時間です。次に「カイロス」という言葉があります。カイロスは 「機会」と訳せるのですが、一瞬一瞬の質的な時間を意味します。意味のある時間、価値のある時間、やりがいのある時間、喜びの時間、感激の時間はすべてカイロスです。

だから詩編84編11節に「あなたの庭で過ごす一日は千日にまさる恵みです。主に逆らう者の天幕で長らえるよりはわたしの神の家の門口に立っているのを選びます」。主の宮での一日が、カイロスです。私たちが献げたものは足りませんが、神様の恵みによって一年間、神様を否定することなく52週間の主日を守り、毎日賛美しながら暮らしたのですから、それ以上に価値があり、意味のある恵みではないでしょうか。

凡事に感謝しなさいという言葉には、いくつかの貴重な意味が込められています。

良い神様という意味が含まれています。

マタイ福音書7章9-11節に「あなたがたのだれが、パンを欲しがる自分の子供に、石を与えるでしょうか。

魚を欲しがるのに、蛇を与えるだろうか。このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子どもには良い物を与えることを知っています。まして、あなたがたの天の父は、求める者に良い物をくださるにちがいない」と言われました。この御言葉には「良いもの」という言葉はありませんが、「ましてや、天におられるあなたの父が」という御言葉の中に、そして「良いもので」という言葉が二回も出てきます。良いものを与えてくださる神様ですから、良い神様です。

良い年を迎える皆様となりますようにお祈り申し上げます。

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