2019.03.10 「こぎだしてみましょ」 ルカ 5:1-11

武庫川教会 0 507

青年のための春の伝道集会            

四旬節第1週        こきだしてみましょ

ルカ5:1-11

 

イエスさまは自分の初めての弟子を選ぶ時、立派で有能で見栄えの良い人を選んだのではありませんでした。なんてことない普通の漁師をお選びになりました。漁師という職業は宗教的なルールを細かく守れないので当時蔑まれている職業。つまりイエスは肩書や能力で人を選ばれたのではなかった。「沖に漕ぎだして網を降ろし、漁をしなさい」とペトロに具体的にお命じになりました。「わたしたちは夜通し苦労しましたが、何もとれませんでした。しかし、

お言葉ですから網を下ろしてみましょう。」といって言われたようにするペトロ。船一杯の魚がどれたという現実を目の当たりにして「主よ、わたしから離れて下さい。わたしは罪深いものなのです。」と、イエスの前にひれ伏したとあります。このペトロの態度、つまり「常識的ではないけれど私はイエスの御言葉に従ってみよう」ということ。実際に行動する。これこそ、私達が求められていることなのではないでしょうか。知識や理屈ではない、経験からでもない、だだ「イエスに従おう」と決断し行動をしてみる。そこには私達の想像を超えることが起きる。また、イエスはペトロが調子の良い時にそうおっしゃったのではなく、不漁の朝、つまりまったくダメなときに「沖に漕ぎ出して漁をしなさい」と仰いました。何もかもうまくいかない時にこそ、御言葉が私達の背中を押しだすのです。私達にとって不可能そうに思えることでも、面倒に思えることでも、思い切ってイエスさまの誘いに乗ってみましょう。想像を超える御業と出会えるはずです。「恐れることはない」そう仰って下さるイエスの呼びかけに応えられる者でありたいです。

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