宗教改革記念日
恩恵・信仰・聖書
ローマ1:16~17
1517年10月31日、ルターによる宗教改革から504周年目のこの日、その当時腐敗していたローマ・カトリック教会に対し、95箇条の提題を掲げて宗教改革を行いました。その宗教改革によって始まったのが今の私たちプロテスタント教会です。
ルターが掲げた95の項目を簡単に整理いたしますと、次の三つになります。
(1)「恵みのみ」です。私たちの「救い」とは、
イエス・キリストの十字架による恵みです。勿論、
私たちは善い行いをしなければなりません。
徳を積み重ねることも大事なことです。しかし、それらのことは、私が救われた恵みに対する感謝の応答です。
救いの条件として資格を整えることではありません。
(2)「信仰のみ」です。人は誰も、自分の功績によって救われることも、正しい人になることもできません。「信仰」とは、主が今私と共におられることを
信じることです。どんな苦難に逢っても、どんな誘惑や迫害があっても、そのすべてのことが神様の御計画であること信じることです。しばらくは辛いでしょうが、必ず勝利が与えられることを信じることです。
私のすべてを主にお委ねすることです。
(3)「聖書のみ」です。まことの改革は御言葉の
回復です。ローマ・カトリック教会は聖書の権威の
上に教皇の権威を置き、一般の信徒は聖書を読むことさえ出来ない時代でした。それに対し、ルターは難しいラテン語の聖書をドイツ語に翻訳して誰もが聖書を読めるようにしました。御言葉の回復によって宗教改革が行われたのです。
私たちのプロテスタント教会は、宗教改革記念日を迎えて、日ごとに「恵みのみ」、「信仰のみ」、「聖書のみ」による改革を行う信仰生活を歩んでまいりましょう。